つらい腱鞘炎!産後に起こりやすいのは何故?【武蔵小金井駅前整骨院】

投稿日: #健康コラム

腱鞘炎と言うと、1日中鍋をふるい続ける料理人や長文をタイピングするライターなど、手や指を酷使したり、同じ形で維持し続ける方が見舞われる炎症というイメージを持たれている方も少なくないかもしれません。ですが、実は出産を終えた女性の多くも同様に腱鞘炎にお悩みの方が大勢いらっしゃいます。
しかも、産後の腱鞘炎は通常とは発症する要因が異なり、産後特有のホルモンバランスの乱れが影響しています。ホルモンバランスに乱れが生じる事で、より腱という筋肉が柔軟性を損なってしまうのです。
つまり、取り分けて手や指を酷使していなくとも発症するというのが厄介な症状になります。尚且つ、家事や慣れない育児により自分の健康管理を疎かにしてしまうと、一般的な要因でも腱鞘炎が引き起こされてしまいます。
また、発症が早い方の場合、胎内に居る胎児に身体の筋肉が引っ張られ、身体の各筋組織が伸びた状態になってしまいます。となると、妊娠中から産後に見られるような腱鞘炎特有の痛みや違和感に悩まされるようになります。ただし、妊娠中に筋組織が引っ張られて痛みが生じた方の場合、産後に筋組織が元通りになり痛みが消える場合もあります。

ホルモンバランスの影響による産後の腱鞘炎は自発的に無くす事は難しい症状になります。時間の経過に伴い、身体が通常通りになるまで待つしかないのが実情です。
ただし、妊娠中から見られるように筋組織が影響して炎症が生じている場合には日頃の過ごし方で対処する事ができます。効果的かつ簡単なのは『ストロー呼吸』という対策方法です。
その名の通りストローを使用して行う方法なのですが、呼吸とは言ってもストローを咥えて呼吸をするわけではありません。水分摂取をする時にコップに注いだ飲み物を直接に口にするのではなく、あえてストローを使用して吸い込むようにして飲むという簡単な方法です。
そのようなストローを使って飲み物を飲む方法が適しているのは、飲み物を飲む一連の動作によりお腹の筋肉の動きが望ましい様子になるためです。
腹式呼吸を意識して呼吸を行うと、酸素を吸い込む時に腹部が膨らみ吐き出した時にお腹が窪みます。ストローを使用した場合、吸い込む時にお腹が窪むので自然と腱鞘炎が治りやすい筋肉の状態にする事が可能になります。そうした呼吸法によって腹横筋が肥大化し、深部体温が上昇するのでホルモンバランスが比較的早く元に戻りやすくなり、根本的に健康体に戻るのが早められます。